アマテル全国家づくり教室
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1.恐怖の壁内結露
  
 結露が嫌いな人は多いものです。最も良く目にするのは窓ガラスの結露、押入れの壁の結露などでしょう。だが本当に恐ろしいのは「壁内結露」です。

1) 壁内結露の事例

 写真は実際の壁内結露の例です。
内観外観とも何ら異常のない住宅で、タイル張りの外装は豪華さを保っています。

ところが壁の内部ではグラスウールはカビで真っ黒、木材はぼろぼろに腐っています。遠からずタイルの外壁は支えを失って膨らんだり、道路に落下したりするでしょう。
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2) 結露の仕組み

 結露は空気中の水蒸気(無色透明、目に見えない)が冷却されて水になることを言います。

 例として室内の空気が24℃湿度55%だとします。この空気を14.5℃まで冷やすと露が出来始めます。このとき窓ガラスが10℃だとすれば、当然、窓に結露が生じますが、窓ガラスが濡れるのはさほど恐れることではありません。むしろ窓ガラスが除湿をしてくれていると思っても良いのです。

 水蒸気は拡散性が強く、壁のボードを突き抜け、壁のグラスウールも通り抜けて外へ出ようとします。こうして外壁近くに到着すると、そこには冷えたタイルやモルタルの外壁が待っているのでここで結露します。この結果が先の写真です。

 こうして目に見えない壁の内部が結露水で止めどなく濡れ、木材に腐朽菌が繁殖し、更に湿った木材はシロアリを呼びます。

3) 壁内結露を防ぐ

 今日の基本的な壁構造は図のようなものです。

  屋内の水蒸気が壁に侵入しないように、壁の断熱材の内側に「防湿フィルム」を隙間無く張ります。

 それでも侵入者は来るでしょうから、断熱材の外壁側に「透湿防水シート」(原発調査に行く人が着ている白い服の材料)を張り、通気層を隔て外壁を張ります(通気工法)。

 こうして水蒸気が到達しても通気層からそのまま外へ排出され、結露が起きません。

 これが「繊維系断熱材」で断熱するときの基本です。

4) 本質的なこと

 壁の中で結露しないような構造にすることは当然ですが、
  • 室内の温度変動
  • 室内湿度
  • 換気
  • 暖房の方法
  • あなたの家のある土地の気候
 住宅の断熱構造だけの問題ではなく、暮らし方全般についてのチェックが必要なのです。

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