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チリウヒーター

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BOSSのひとりごと 2018年2018

181228 「暖かい家」とは

 寒い時期に「心地よく暖かい家」と言うと暖房でポカポカの状態を思うかもしれませんが、実はそうではなく「ほど良い」のが健康にも快適性でも一番良いのです。「ほど良い心地良さ」の条件の一つに、私達が意外と気付いていないことですが、部屋の室温と壁や床や天井や家具の温度を部屋の室温とほぼ同じ温度に保つべし、というのがあります。日本では多くの家で寝るときや外出するときに暖房を切りますが、寝ている間に壁も床も天井も家具もすべてが冷え切ってしまいます。朝起きて暖房を入れても冷え切った家はすぐには温もらないため、空気だけが暖かく壁が冷たい状態になってしまい、「ほど良い」心地よさを作ることができません。高断熱や終日暖房では、これが実現できます。居心地よい家では外に出る気にならない、と思いがちですが、実は反対に寒い外へ出るのが全く苦痛でなくなり、その結果生活が活動的になって健康維持にとても良いことになります。現代生活では洗濯も掃除も料理も昭和初期とは様変わりし沢山の家電製品のおかげで家内労働も楽になり娯楽も体を動かす必要がどんどん減ってしまいましたが、これで冬の寒さで縮こまって暮らしたら実に不健康な運動不足そのままです。活動力が高まる「心地よく暖かい家」はその意味でも健康に良い家で、高齢化が進む日本での老後の家のあり方として重視されます。せめて一部屋の断熱暖房改修でもいいので考えるべきです。

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1812 なぜ硬式テニスをやらせないか

 2018年のテニスUSオープンでは新星大坂なおみが優勝し世界に名を轟かせました。今や彼女は世界ランク4位。故障していた錦織圭も世界11位まで戻ってきました。彼等のようなスーパースターが現れると当然子供たちにも大人気です。ところが子供たちはお金を払って街のテニススクールへ通わないとテニスは出来ません。日本の学校では軟式テニスしかやらせてもらえないのが普通だからです。軟式テニスは明治時代に英国人がテニスを持ち込んだのに日本の技術ではボールを製造できず輸入品は高価で使えず、代わりにゴムまりを使う日本独特のゲームを作ったもので、戦前植民地にした韓国や台湾などに広めたものです。ところが、21世紀の今日さえ小中学校で世界共通のテニスがやらせてもらえないとは何とも奇妙な話です。筆者が行っているコートにも時々中学生たちが来ますが、聞いてみると当然ながら多くは大坂や錦織と同じような世界に通用するテニスをやりたがっています。もはやボールが高くて使えない時代は昔話、アジア諸国でも子供たちがやっているテニスを日本の子供たちが出来ないのは文部省・教育委員会の保守性・閉鎖性以外に何も理由はありません。スポーツは広い裾野があって大勢が楽しむ中から才能の有る一流選手が生まれるもの。大坂なおみは日本で育ったら今日は無かったし、錦織もアメリカで育ったからこその今日。小中学校のテニスを一刻も早く硬式に変えるべきです。そうすれば、錦織圭や大坂なおみのようなスーパースターの後を追う連中が続々と生まれて来る筈です。


https://sg.news.yahoo.com/wham-bam-japans-osaka-roars-tokyo-quarters-101403465--spt.htmlより
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181127 太陽熱温水器 自然循環式と強制循環式

 今日太陽熱温水器を購入する人の多くは、使った経験があるとか実家で使っていたとかでその効果を知る人々ですが、若い世代にはその実力が認知されていないようです。太陽熱温水器には自然循環式と強制循環式と2タイプあります。
 自然循環式は、ガラスを張った「集熱器」で温めた水を、上に設置してある保温タンクとの間を循環させて湯を沸かします。循環力は温度差による浮力だけで高性能ながら電気を全く使わない優れものです。お湯の勢いは屋根からの落差だけなので、強い水圧が欲しいときは加圧ポンプを設けます。
 強制循環式は、軽く薄い「集熱器」だけを屋根に置き、保温タンクは地上の給湯器の近くに設置して、その間をポンプで特殊な不凍液を循環させて湯を沸かします。一般に貯湯タンクも300ℓ程あり集熱器も6m2位設置するので、たっぷりお湯が沸き、今日沸かした湯を明日にでも使えます。水圧は強く、2階でシャワーもOK。凍結に強く、寒冷地でも問題なく使えます。
 太陽光発電は屋根に当たる太陽エネルギーの10~15%を電気に変換しますが、太陽熱温水器のエネルギー変換効率は50~60%。しかも太陽熱発電の電力は家庭が電気を余り使わない昼間に起きるので産業用電力として使われるものですが、太陽熱温水器のお湯は今晩自分が使うお湯を作るものです。若干の修理さえすれば寿命は30~50年以上と住宅の寿命に負けないので、掛けた費用は何倍にもなって戻ります。

自然循環式 強制循環式
自然循環式(左)と強制循環式(右)
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1811 世界的なプラスチック規制

 これまで人類は83億トンのプラスチックを生産、うち63億トンがゴミになり、その約2割だけがリサイクルか焼却されました。残りは最終的には微細化して海へ流れ込みます。前に世界最深のマリアナ海溝の底に住む生き物がプラスチックの破片(マイクロプラスチック)を体内に取り込んでいると書きましたが、東京湾に住む貝なども皆プラスチックを体内に貯めていることが分かりました。これらは魚に食べられ、魚を食べた人間の体内に移り、やがて世界中の人間の体内にプラスチックが留まるでしょう。しかも自然に分解しません。目に見えるレジ袋やペットボトルだけを見て、日本はキチンと始末しているから大丈夫と思うのは間違いです。困ったことに、プラスチックごみはリサイクルや回収では解決しません。道端に捨てられたタバコの吸い殻にはフィルターがあるし、家庭の洗濯機の排水は衣料に入っているテトロンなど樹脂繊維が混ざっています。世界で安くて丈夫で便利だからと後先考えずにやってきたことのツケが回り始めました。もはや世界的な大問題になっているのです。やっと気が付き始めた諸国は使い捨てのレジ袋などの規制を始めましたが、ことの重大さはもっととてつもなく大きく、ほんの始まりにすぎません。自然分解する素材とか、天然素材の利用拡大とかやることは多いのです。日本は対応が遅れていて、6月の先進7ケ国首脳会議でも米国に従って削減数値目標を掲げた文書に署名を拒みましたが、トランプにへつらっている時ではありません。
ナショナルジオグラフィックの写真
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181015 F1野菜と不妊症

 昔、強烈な臭みの人参、自己主張するネギやほうれん草、大小太細が混ざり曲がったりした野菜を食べていた経験のある人々には、癖も嫌味もなく形もそろった今の野菜に食い足らない違和感が拭いきれません。植物は花が咲いて種ができ、その種を撒けばまたピーマンでも大根でも出来ます。が、今の野菜の種はF1型といって一代限り、種をとって蒔いても同じ野菜は出来ません。その代わり形は揃っていて、収穫は一斉に可能(畑を効率よく使えます)で、病気に強く、味は癖のない世間の一般的な好みに合わせてあります。そうするためには掛け合わせのもとになる膨大な数の純血種とうんざりする程の試行が要り簡単にはできないので、以前は100%国産だった野菜の種は今や90%が海外産、主食の穀物まで含めた世界の種子の80%はデュポン社など8社が独占しています。こうした優良種交配に好都合なようにおしべが出来ないミトコンドリア染色体異常の「不妊雄」が使われますが、このミトコンドリア染色体異常が動物の不妊にも関係するようで、先進諸国の少子化との関連が取り沙汰されています。こうなるともはや野菜が美味いとかの話を通り越して安全保障の問題になります。 日本は戦後食料安全保障の為に「種子法」を作り、県などに米などの主要農産物について元になる原種の保存と地域に合った品種改良を義務付けたのですが、この種子法が民間活力活用の名目で4月に廃止されました。外国の国際資本任せでいいんですかねー。

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1810 太陽熱温水器 世界の事情

 石油ショック時代が終わり、家庭に給湯器が普及すると共に日本では太陽熱温水器が衰退してしまい、今や古生代の遺物のような感じですが、世界はここ30年程で猛烈に勢いが伸びてきました。今世界中で稼働している太陽熱温水器の70%超は中国にあります。太陽熱温水器だけでなく、再生可能エネルギー発電量でも中国はアメリカを抜いてトップになりましたが、そのうちの60%は風力発電によるものです。
 中国に次いで太陽熱温水器が多いのはヨーロッパで、牽引役を果たしてきたのがドイツです。冬、曇りが多いドイツなどが何故そんなに太陽熱温水器を使うのでしょうか。最大の寄与をしている風力発電とともに太陽熱温水器も一緒になってヨーロッパが猛然と再生エネルギーに向かった時期は、1986年のチェルノブイリ原発事故の後からで、その後福島原発事故の追い打ちを受けてドイツは原発廃止を宣言することになります。さらにヨーロッパ全体がプーチンのロシアにガスや石油などのエネルギー源の40%以上を依存しているという、安全保障上の懸念も再生エネルギー化に拍車をかけていますが、日本のエネルギー自給率はわずか6%、おまけに原発事故も自分で起こしたのが日本です。同じ人口当りで比べて、殆んどシャワーで済ませるドイツ人が、その2倍半もお湯を使う風呂好きの日本人の8倍半もの太陽熱温水器を設置しているなんて何か違う感じがします。
スイスの太陽熱温水器
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180925 江戸庶民の反骨精神

 子供のころ学校で「江戸時代は封建時代で、士農工商と身分が分かれて、庶民は武士階級に支配されていた」と教わりました。ところが、実はそうでもなく、戦乱の時代ら太平の時代になり江戸では市民が経済的な力を持って自由な市民社会が展開されていたようです。江戸後期には人口130万人とロンドンやパリをしのぐ世界最大の都市でした。そんな中で歌舞伎、落語など色々な庶民文化が栄えたのですがその一つが「浮世絵」です。18世紀後半から菱川師宣や鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重など多くの天才画家が活躍し、やがて多色刷り木版画が発明されて広く庶民に拡がります。その中で一時大流行したのが美人画で、花魁、芸者からついには茶屋(今のカフェ)の美人ウェートレスまで描いて人気を博します。茶屋看板娘に至ってはその茶屋の周りに見物人の人だかりが出来てしまい、ついにお店の名前を書くことが禁止されます。ここで、江戸庶民の反骨精神、心意気が発揮されます。
 この絵は歌麿の浅草観音脇の難波屋おきた のブロマイド。禁止令を受けて店名も名前も書いませんが、左上を見ると、謎かけがあります。菜が二把、矢が一本、沖合に船、手前はたんぼ、なんと「なにわ屋 おきた」とちゃんと書いてあります。恐れて政権に手厳しい記事など思い切り報道できない最近のマスコミとは大変な違いです。
 
 ちなみに「難波屋おきた」は、歌麿の「高名美人六家撰」のうちの一つですが、残る「高島屋おひさ」「扇屋花扇」「日の出屋後家」「富本豊雛」「辰巳路考」の5美人は、浮世絵の浮世絵木版技術の継承をしつつ復刻販売をしているアダチ版画研究所のページで見られます。6人分の謎解きをしてみましょう。
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/category/34▶ 一覧へ戻る

1809 お風呂を沸かす

 毎日浴槽にたっぷりお湯を張って浸かるという入浴はきわめて日本的な習慣でヨーロッパ人はめったにしません。そのためドイツ人家庭と比べると1年間で1家庭が消費するエネルギーは2~2.5倍にもなります。また、東京では家庭の水道使用量の4割がお風呂に使われますが、集合住宅に住む若者層が多いことを考慮すると全国的にはもっと多量の水が使われていると思われます。給湯のエネルギー消費は、冷蔵庫やテレビや洗濯機などの家電品、暖冷房、料理など日本の平均家庭が一年間で消費する全エネルギーのうち何と三分の一にもなります(全国平均)。意識調査では大半の人は10~15%だろうと思っているようですが。
 1980年頃までは給湯器が普及してなく、多くの家庭では浴槽に水を張り一時間近くかけて風呂を沸かすのが普通という時代で、その頃は、風呂焚きの時間が明らかに短縮され、春から秋にはその風呂焚きすらしなくて済む太陽熱温水器が広く使われました。世界を揺るがした石油危機もその普及に拍車を掛けました。その後、急速に給湯器が全国に普及し、蛇口を開ければ家中どこでもお湯が出るのが当たり前の時代になり、それとともに、太陽熱温水器は次第に関心が薄れてしまいました。けれども、地球温暖化が叫ばれ再生エネルギー活用に世界が邁進する中で、ドイツ人家庭の2倍半もお湯を使う風呂好きの日本人は、今一度太陽熱温水器を見直さなくてはならない時です。太陽熱温水器1台で家庭の湯沸かしエネルギーを50~65%も削減するのですから。

hinokibath.comのヒノキ風呂hinokibath.comのヒノキ風呂

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180823 猛暑と冷房

 2018年の猛暑は文字通り記録的で、熱中症による死者は100人を超えているとBBCワールドニュースも世界に報じるほどです。死者の8割以上が65才以上、屋内での死亡が多くエアコンは装備されているが運転していない人が7割以上だそうです。貧困という問題もありましょうが、エアコンの使い方自体が誤解されている面も否めません。
 常識外れかもしれませんが、冷房はこまめにスウィッチを切ろう、はやめて外出するときもエアコンを切らないことです。冷房を切って外出したら、留守中に家の壁も家具も天井もすべてが外気の熱を蓄えて猛烈に熱くなってしまい、そこでエアコンを運転すれば電力はまず留守中に蓄え込んだ熱を取るのに使われます。先日ラジオで「帰宅したらまず窓を開けて省エネしましょう」などと言っていましたが、窓を開ければ猛暑が入ってきます。正しくは温度設定を少し高めでいいので止めないことです。電気代は殆ど変わりません。高齢になると温度を感知する細胞が減少し、鈍感になります。こまめに温度設定せず一定に保つべきです。
 冷房とは別にもう一つ。「水分を取りましょう」というのは誤りです。正しくは水分と塩分を取るべきです。汗をかくと水分とともに塩分(電解質)も失われ、水やお茶を飲めば飲むほど体液の塩分濃度が薄くなり、ぐったりし熱中症になるので、塩も採らなくてはいけません。昔から鍛冶屋さんなど火を使う暑い職場には必ず塩の壺があったものです。

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1808 Jレールパス

 東海道新幹線ひかり号に乗ると外国人乗客が多いことに気付きます。乗降車が多いのは京都、広島、大阪などのぞみの方がはるかに便利な駅です。海外からの観光客で有名なシンカンセンで旅しようとする人は訪日にあたり「Jレールパス」を便利・割安と薦められるのですが、これがのぞみ・みずほには乗れないのです。東京から、特に西洋人観光客に人気の京都・広島へ往復するとします。京都まで8時台にのぞみは8本ありますがひかりは2本しかなく25分程余計にかかります。16時台の京都から広島はのぞみ2本とひかり・さくら乗り継ぎが1本、15時台に広島から東京へ帰るときのぞみは4本ありますが、ひかりは新大阪乗り継ぎ便が1本だけで50分余計にかかります。欧米人はゆっくり個人旅行しますが、普通に切符を買ってのぞみに乗ったのと比べ、空港往復を成田エクスプレスを使って2週間用のJレールパスがやっと元を取れます。3週間用を買うと日本中をJRで走り回らないと大損します。
 外国人観光客は、次々に走り去るのぞみを見送りながら、不便なひかりを駅で待ちます。世界から観光客を招こう、と言いながら、シンカンセンを楽しみに来た人達にこんな酷い詐欺みたいなことをして良いのでしょうか。外国の旅行社が売ったのだから知らないよ、では通りません。私達は日本でパリからベニスまで座席指定切符を買えますし、スマホで切符を示せばOK。ひかりに乗り合わせた外国人観光客にお詫びの気持ちで一杯になります。
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180723 マイクロプラスチックの恐怖

 太平洋のマリアナ海溝は深さ1万メートル以上あり世界で一番深い海です。こうした深海の底には川や海に捨てられた自然界では分解されない有害化学物質やプラスチックごみが最後に流れ着きます。人間が到底行けないそんな海底にもいろいろな生物が住んでいますが、学術誌に掲載された論文によれば、深海のエビの類には中国で最も汚染された川と言われる遼河から水を引いた田のカニの50倍もの汚染物質が蓄積されていたそうです。これらの生物は食物サイクルの始点となり、いずれは私達の食べる魚になって私達に跳ね返ることは確実です。
 英国ニューカッスル大学のチームはこのマリアナ海溝や日本海溝やチリなどの深海生物を調査し、それらの体内に微細なプラスチックが溜まっていると発表しました。このように微細に砕かれて、しかしそれでも分解せず漂うプラスチックをマイクロプラスチックと呼び、今や世界中で警鐘が鳴らされ初めました。ニューヨーク大学は世界中で集めた100銘柄以上のペットボトル水を調べたら全銘柄からマイクロプラスチックが見つかったとBBC放送は報じていました。スーパーの食品のトレーやラップ、キャンディの包み紙も煙草のフィルターも、残さず完全に焼却しないとみんな海底のマイクロプラスチックになります。安くて便利とプラスチックを多用するのを止め、紙袋と古新聞と竹の皮に戻らざるを得ない時代は遠くないでしょう。そうしないと私達自身が危なくなります。

このゴミが全部海に沈む

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1807 シロアリ(3)侵入路

 シロアリはコンクリートでも孔をあけると言われますが基本的にそんなことはしません。近年ではべた基礎と言って住宅の下の地面は全面コンクリートを打つので、地下からの侵入路は打ち継ぎなどの隙間しかありません。ところが、泥などで基礎の外周にトンネルを作って(蟻道)昇る例があります。トンネルを作るのは彼等が日光に弱いからです。私達は時々家の基礎にトンネルが昇ってないことを検査しなくてはなりません。事例では、蟻道トンネルが作られていたのは、殆どが何かの物陰になっていたところのようです。犬小屋、物置、道具箱が家の壁にピッタリ寄せて置いてあると、その陰にトンネルが作られているかもしれません。
 シロアリが絶壁を昇る率は30㎝を超えると激減するという研究が知られており、日本でも土台(木材)は地面から35㎝以上上になるよう定められています。ところが、犬走りを施工する例がよく見られますが、注意が必要です。犬走りから土台までの高さは規定がなく、30㎝を切ることは良くあります。犬走りや玄関ポーチの下はシロアリにとっては軒下のようになって雨は直接かからないが飲み水は手近にあるので、巣窟になり易い所です。基礎と犬走りの隙間から少し昇れば土台の材木に到達というのはぞっとしません。家を一回り見て回って、壁に密着して物が置いてない、全周に亘って基礎の高さ30㎝以上が目で見えるかを点検してはいかがでしょう。 ▶ 一覧へ戻る

1806 古紙回収

BBC放送よりBBC放送より

日本も含め、世界の主要国では有り余るゴミの分別収集を積極的に進めています。私たちの古新聞などの古紙も分別収集され、リサイクルされて蘇り、再使用されていると思ったら、3年ほど前に関係者から回収古紙は90%が中国へ輸出されていると聞いて驚きました。恐らくペットボトルやその他のいろいろなプラスチックごみも同様なのでしょう。中国はこれらを再分別し自国でものをつくる原料にしてきました。その中国も次第に豊かになり国内の消費が増えるにつれて、今度は自国のごみ問題が表に出てきました。そして2017年、プラスチックや紙のごみの輸入禁止を発表しました。これは世界のリサイクル業界に大ショックを引き起こしました。英国は紙・プラスチックゴミの半分を中国に輸出していたので、今後の対応を考えなくてはなりません。同じ問題に香港も日本も直面します。ある英国の大手業者はこれを良い機会だと言います。これまではいい加減に送り出してしまえば終わったのだけど、今後はもっときちんと分別し、再生の方法も進歩させるチャンスだと。製品段階から分別を考慮した設計が求められるでしょう。それにしても肉や魚を白いトレーとラップで包んで並べずに昔のように竹の皮で包装するとか、ボトルのお茶ではなく自分でお茶を入れるとか、今後の長い先を考えるとそんな生活スタイルまで考え直していかないと、遠からず立ち行かなくなるのは確実です。 ▶ 一覧へ戻る

1805 シロアリ(2)

弊社がソーラーハウスを販売するなかで関わった数千棟の住宅の中にも、シロアリが発見されたものが数棟ありました。殆んど無害で、ウロウロしていたやつらを殺して終わったものを除くと重症は2件、うち1件は恥ずかしながら筆者宅でした。この2件は結局明らかな原因が判明しました。住宅を構成する柱や土台などの木材が水に濡れて腐りはじめていたのです。屋根の雨漏りではなく、壁からの雨漏りです。普通、木造住宅を雨から守る最後の砦は透湿防水フィルムと呼ばれる湿気は通すが空気や水を通さないフィルムです。新築中の家の外周が広告の書いてある白い紙のようなものに覆われているのを見る機会もあるでしょう。あのフィルムが壁の隙間から浸み込んだ水を通さないように正しく張ってないと、木材が濡れてしまいます。特に窓の周りはこのフィルムを切り張りが必要なので要注意部分で、先の2軒ともこれが原因で、建築屋さんの技量不足でした。

褐色腐朽菌による腐朽褐色腐朽菌による腐朽

 では何故シロアリは外壁に隠れた濡れた木を見つけるのでしょうか。これには木材腐朽菌が関係しているようです。木材腐朽菌には白色腐朽菌と褐色腐朽菌とがあり、この褐色腐朽菌がシロアリのフェロモンと同じ成分を出すのでシロアリが誘引されることが知られています。シロアリを防ぐうえで一番大切なことは、木材が濡れることの無いようきちんと家を作る、ということのようです。 ▶ 一覧へ戻る

1804 セイロン紅茶

有名なリプトン紅茶などスリランカ(旧称セイロン)産の紅茶はセイロン茶として世界に知られています。昔、植民地時代に西欧列強は香料を狙ってこの地域の支配を進めました。彼等はインドに続いて香料の産地であるこの島を競って植民地化して支配したのですが、最終的に支配権を奪ったのは英国で、紀元前5世紀から入れ替わりつつ続いた王国を1815年につぶして過酷な支配を行いました。英国は高原地帯で紅茶の栽培に成功、貧しい南インドから労働者を無理やり移住させて奴隷的に働かせ、リプトン等が莫大な富を築きました。スリランカとして独立したのは1972年です。

高原地帯ではいまも茶畑が拡がり、インドから無理やり連行されてきた人達の子孫の茶摘み女達が働きますが、過酷な労働で賃金は一日1.5ドルだったのが最近やっと5ドルになったとか。茶摘み歌どころの騒ぎではありません。若者たちは到底メシが食えないと都会へ首都へと流れ出ます。美しい高原の茶畑は沢山の観光客が訪れますが、実情を知ると見る目が変わります。インドの茶畑も酷さでは負けません。アッサムやダージリンなど有名産地でも酷い労働状況で、労賃は安く、宿舎はボロボロでトイレがないため排泄は茂みの中でするしかない、とBBC放送が暴露して有名紅茶ブランドを揺るがしています。これ一袋幾らだよとティーバッグを見せて労働者が呆然とする場面も放送し、有名なトワイニング紅茶も仕入れ先の改善をすると約束させられる事態。だけど仕掛けたBBC放送、偉いですね。

マスクなし肌露出の農薬散布マスクなし肌露出の農薬散布

トイレは満杯で使えないトイレは満杯で使えない

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1803 南アジアの大洪水

今年、大西洋で発生した例年になく巨大ハリケーンが西インド諸島とアメリカ南部を襲っていますが、その1発目「ハーヴェイ」は南部テキサス州に上陸し動きが遅いため米国4番目の大都市ヒューストンを湖のようにしてしまいました。死者数十名3百万人以上が避難を余儀なくされました。平坦で広大な国なのでかえって始末が悪く浸水は1週間続き米国最大の製油所も停止、被害は750億ドルともされます。悲惨な天災ですが同じころ南アジアも洪水にやられています。

南アジアは例年6月から9月のモンスーン時期には大雨長雨による洪水に見舞われますが、今年の洪水はここ永年経験したことのないものです。8月に降ったヒマラヤの南辺りの雨は貧しいインド東北部のビハール州やこちらも貧しい下流のバングラデシュの平原に例年にない大洪水をもたらしました。国際赤十字は、ここ何年かで最悪の人道的危機と言いますが、死者数千人、何万もの学校や病院が破壊され、清潔な飲料水や医薬品にも事欠き、バングラデシュだけでも1万数千人が下痢性や呼吸器性の感染症を患います。学校だけでも1万8千が破壊され百万人の子供達が就学できません。被災者総数は4千5百万人と言いますが、この数はなんと日本の人口の約1/3 以上になる勘定です。

CNN.co.jpよりCNN.co.jpより

同じ洪水被害でも、米国と貧しいアジアの国々とではこんなにも様子が違うことを思うと同じアジア人として心が痛みます。新聞には誰かが不倫したとかしないとかどうでもいいことに紙面を使わず、こんなこともしっかり報じて欲しいと思います。 ▶ 一覧へ戻る

180221 断熱改修で住み心地改善

今住んでいる家を「暑さ寒さを辛抱することなく快適な温度湿度環境の中でリラックスして暮らせる家」に近づける上での大きな障害は断熱が悪いことです。家の壁や床天井に手を加え断熱改修するのは大事業ですが、それでも今後の暮らしを考えるとやる値打ちは大いにあります。外壁の外装材がサイディングや金属張りの場合は、通常十年以上前の断熱材は今どきのものに比べひどいものだし、全く断熱無しの家も少なくないので、外装材を剥がして柱と柱の間に新しい断熱材を充填します。外壁を剥がせれば居住しながらでも工事できます。さらにその外から樹脂断熱材を外張りすれば断熱性能は驚異的に向上します。木造でなく鉄骨造の家は柱間に断熱しても効果が乏しいので柱の外から良質の樹脂断熱材を50㎜以上外張りします。タイルや塗り壁外装の場合は、内壁を剥がして工事するので専門家に見てもらうのが良いでしょう。

いろいろな壁の断熱材比較

以前一般的だったグラスウールを50㎜充填した木造住宅と比べて改修した壁の断熱力がどれほどになるかをグラフで比較しましょう。今日の断熱が昔の断熱の何倍もの断熱力があることが分かります。

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1802 アフリカの水事情

今後の大幅な経済発展が期待されるアフリカですが、南部では水不足の深刻な悪化が続いています。国連によれば、世界人口の6人に1人は安全な飲料水手に入れられません。アフリカ人の37%は、水不足に苦しむ国々に住んでいます。豊かな水に恵まれた日本人には想像もできないかもしれませんが、WHOによると、世界中の病院のベッドの半分は飲料水汚染を原因とする水系感染症による病気の人々が占めており、世界の幼児死亡の5人に1人は汚染した水を飲むことから来ています。水と衛生とは途上国の経済成長に直接的な関連があり、この分野に1ドルのインフラ投資すれば34セントもの利回りを生むとWHOは試算します。

災害に見舞われたとき、私達も水の貴重さを思い知らされますが、世界ではこんな状態だと言うことも知っておくべきです。アフリカやインドの大規模農業でも、直径1㎞もの円を描きながら大量散水するアメリカ方式ではなく、滴下型という作物の根元に必要最小限の水を滴下する農業が増えているようです。アフリカと聞くと多くの人は未開な槍を持った人々をイメージするかも知れませんが、今や大量の若者たちが欧米へ留学し、経済や政治の指導的立場について急速な経済発展下にあり、このように新しい技術を導入して水の無駄遣いをしない活動もしているのです。

マスクなし肌露出の農薬散布

トイレは満杯で使えない

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18/1/26 寒波襲来

週明けからしばらく日本は強い寒気団に覆われ、東京はじめ太平洋岸各地で-3~-5℃位まで下りました。例によってメディアは何十年ぶりの寒気団とか何年ぶりの低温と大騒ぎです。おまけに22日には首都圏に積雪があったので更に大騒ぎ。白根山噴火がなければいつまで騒ぎ続けたことでしょうか。しかし筆者の住む名古屋地方でも-3~-5℃は年に何回かあるのが普通で配管凍結などにより修理屋さんが多忙になりますが、別にそれだけのことです。この種の騒ぎは、政治や経済問題と違い反論する者は誰もいなくて、誰でもが関心を持つという、最も安全無難に視聴率を稼げる話題ですから楽で良いでしょうが、それがメディアの社会的責任かというとちょっと違うと思うのです。台風の際も同じですが、未曽有の巨大台風と大騒ぎするのですが、日本は台風の通り道にあって毎年襲われるのは昔から誰もが知っています。そしてテレビが未曽有と叫んだ台風も結局は昔ながらの台風にすぎません。

朝日新聞デジタルより朝日新聞デジタルより

良し悪しは別として、今日では働きの場が大都市に極端に集中してしまい、集中の度合いは強まっています。そんな東京でも毎年決まって積雪や台風に襲われるのは分かっているですから、その度に通勤する多数の普通の人々が酷い目に合う、これは何とかしないといけません。メディアにはこうした生活者の立場を代弁する問題提起をして行くことにこそ、その存在意義があるのと思うのですが、そんな気配はなく野次馬に徹しているのが不愉快です。▶ 一覧へ戻る

1801 窓・ドアの改修で住み心地改善

近年、日本の住宅は急速に「高性能化」へ向かっています。高性能ということはボタン一つで掃除機が働くとかそんなのではなく、暑さ寒さを辛抱することなく快適な温度湿度環境の中でリラックスして暮らせる家、という意味で、それを実現するのが家の断熱性能や適切な換気などです。ただ大多数の人にとって、家はそう簡単に建て替えられるものではありません。そこで、今住んでいる家をもう少し改善するにはどうしたらよいかを考えましょう。

家の住み心地を悪くしている犯人は戸・窓など開口部と壁床などの断熱で、この2つを整えればウソのように心地よくなるのですが特に断熱はそう簡単には行きません。そこで先ずは割に簡単に出来る窓の改修、内付けサッシをお勧めします。現在ある窓の内側にもう一つの窓を付けますが、価格は安いので断熱性能の良い複層Low-eガラスの樹脂サッシのものを付けるのがコツです。従来の隙間風の通るアルミサッシを補って、結局新しい複層Low-eガラス窓に交換したのと同等になり、隙間風もなくなります。大きい掃出し窓にも使えますが、欠点は窓を開けるのに2回開けなくてはならないことですがこれは辛抱します。過大な窓は、特に東西にあるものは縮小か塞ぎます。玄関の引き戸は著しく性能が悪いのでできればドアに替えたいところです。こうすると相当住み心地が変わりますので、次に断熱の改修も考えてみましょう。▶ 一覧へ戻る

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