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チリウヒーター

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BOSSのひとりごと 2019年2019

190318 農業を助ける果物乾燥機

 アフリカは果物などの大産地であることは想像できますが、実はその生鮮野菜や果物の半分は食卓に乗る前に腐って捨てられていて、農民は貧しい暮らしを強いられています。もっと困ったことに、ウガンダでは過去20年にも及ぶ苦しい流血の紛争が、農業生活を殆ど破壊してしまいました。しかし、ある工業学校の学生が、この問題に一石を投じようとしています。農業をしている彼の伯父さんに何が問題なの、と聞くとせっかく作物が出来ても保存することが出来ず大半を捨てることになるとの事。実際、市場で見る野菜や果物もその1/3は明日になれば腐って捨てられることでしょう。そこで彼は乾燥ボックスを作って販売することにしました。鉄パイプで枠を作り薄っぺらな鉄板を張った手作りの箱の中に棚を作り、下に熱源として炭火コンロを入れます。まだ7台しか売れていませんが1台は伯父さんが買ってくれました。今では伯父さんは毎日これで作物を乾燥していますが、市場では2つで500シリング(15円)にしかならないマンゴーが乾燥すれば1つで1000シリング(30円)、こうして収入は4倍になりました。今までは捨ててばかりで貧しく苦しかったけど、と伯父さん。大量に捨てていた作物も節約できて収入も増え、農園に家を建てることも出来ました。学生君はこれを周りの村や国にも売ろうと言っています。まだまだ国内製の器具は信用されませんが、こうしてアフリカは少しづつ変わろうとしているのです。
フルーツを乾燥する伯父さん

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1903 窓の向きで住み心地が変わる

 窓は明るさ・景観と言う役割のほかに、温もりや暑さを取り込む機能もあります。住み心地を考えるとき、窓の向きはとても重要で、太陽の高さや方向と合わせて考えなくてはなりません。昔の冷暖房がなかった時代には冬暖かく夏涼しいように大工さんは太陽の向きや風を考えに入れて家を建てていましたが、今日建て主の嗜好重視によりそれが顧みられなくなっているようです。冬の太陽は、南の空を低空飛行するので家の南面にはたっぷり温もりが届きます。昔の家は南の開口が大きく、縁側で日向ぼっこをしたものです。しかし東西の窓には大したエネルギーは届きません。夏になると太陽は高くなり、南窓には殆ど日が当たりません。ただ地面や向いの家が熱くなりそこから照り返しが家に入ってきますが、今どきのLow-eガラスはその暑さを遮断します。しかし午前午後の太陽は東西やや北よりから家の東西壁をあぶるので、東西向きの窓を大きくするとひどい目に会います。これは昔から「西日」と呼ばれ嫌われていたものです。こうして見ると正しい窓の配置が浮かび上がります。南の窓は大きめにとって明るくし、冬の温もりを取り込みます。東西の窓は縦長の細い明り取り程度にとどめ、夏の暑さを防ぎます。北の窓は、風通しが主目的で、南の窓との間で風が通り抜けられるようにします。こうすると昔の大工さんの家に近づくところが面白いですね。
(冬) (夏)
 冬の陽は南面を暖めてくれ、夏の陽は東西と屋根を焼きます。

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190218 自殺が増え続けるアメリカ

 ここ20年、先進諸国で45~54才の死亡率は2/3程に低下してますがアメリカの白人は逆に増加中で、死亡原因は薬物・アルコールの過剰摂取が1位、自殺が3位でいずれも急上昇中です。年間4,500人、殺人の2倍が自殺しています。自殺者の身内は普通の3倍の自殺可能性があるため、自殺者の子供たちが集うキャンプを定期的に開催して心のケアを行う団体がいくつもあるとか。モンタナ州は自殺最多の州。BBC放送の取材にある男性は「アメリカは競争社会、勝つことが良いとされ、自由世界を守るため戦うのだとされてきたけど、本当はそんな競い合いが嫌いな自分のような者が多い。金持ちにもなれず、仕事もなくなると落ち込んでしまう」と語ります。「自分も自殺を決意し、銃に自分と愛犬用に2発弾を込めたけど、その犬にじっと見つめられて思いとどまったよ」と。アメリカ中西部の白人の立場はこのようなものなのに、世界の迷惑男トランプの「アメリカを再び偉大な国に」という掛け声に夢再びと票を投じます。しかし彼等の住む地域は移民が僅かしか来ない地域で移民のせいではありません。アメリカの大半が産業構造の変化に乗れなかったからでトランプ主義では何ともならないのです。0.1%の人が保有する富が下位90%の保有する富と同じで、上位20人が保有する富が国民の半分が所有する富に等しいという歪んだ国なのに、その下層の人達が大富豪の大統領を支援するとは民主主義とは何か?と疑問を抱きます。
 中日新聞18.09.23 より

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1902 内付け窓で住み心地改善

 最近の住宅は高性能化が進み、窓もLow-eガラスとか樹脂サッシ等が当たり前になってきました。ちなみにLow-eガラス入り樹脂サッシは旧来のガラス1枚のアルミサッシの4倍も保温力がありその上隙間風もありません。でも何年も前に建てた家に住む人は?。一番のお勧めは今ある窓の内側に「内付けサッシ」を取り付けることです。どうせなら樹脂サッシLow-e入り2重ガラスのものを付けましょう。割に安上がりで工事も簡単に済みます。保温力は3倍ほどに強化されるので、暖房や冷房の利きが大きく改善されます。結露も隙間風もなくなります。窓がダブルになるので盗難防止にも効果的です。外の騒音もびっくりするほど止まってしまい、その効果は強風のときなどにはっきり分かります。窓の開閉を2回づつするのが面倒ですが、面倒さは他の効果で十分打ち消されます。既存の窓を取り替えたい場合、サイディングなどの外壁材を外さないとできないことが障害になって窓の改善工事を諦める人が多いのですが、住み心地改善のニーズが高まってきたらしく、最近は古い窓の外から新しい窓を付加する方法、障子を外し枠は残したままその内側にLow-eガラス入りの窓を取り付ける方法など、いろいろな方法が出来るようになってきました。特に効果が大きい掃き出し窓はやるとして、他の窓も安い方法で良いのでやるべきです。でないとダウンジャケットを着てミニスカートになります(そんな女の子も見かけるけど)。

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190125 地震とブルーシート

 少し強い地震の後に被災地を訪れると、軒並み屋根にブルーシートが載っている風景に出会います。これは地震の揺れで棟瓦がすれてしまったための応急防水処置です。昔は和瓦の施工は瓦の下に壁土を置きそれに瓦を接着していましたが、今では屋根上に瓦桟という木材を取り付けそれに瓦を釘止めします。ところが棟瓦だけは背が高いので内部に土を盛って瓦を固定する方法でせざるを得ず、浮き上がりを防ぐために銅線で括り付けます。この程度の固定しかできないので、地震で強く揺すられると棟が崩れてしまい、特に地方の古い和風の家が多いところでは「軒並み」ブルーシートになってしまうのです。寒冷地では、焼き物の瓦を使うと水が浸み込んで凍結で割れるということで殆どが金属瓦で屋根葺きが行われます。また最近は殆どが平瓦や洋風瓦など釉薬のかかった水が滲みないものが使われ、棟瓦も小さいのでビス止めされています。残念に思うのは、あの日本古来の伝統美が失われてゆくことです。本来の和瓦は松材を(今はLPGガス)燃やして発生する炭素を瓦の表面から高温で浸み込ませてあの独特の銀色の風味を生み出しています。とはいえ、今や建物外壁も防火規制で同じような無国籍型になってしまいバラバラの家づくりが進むのですがそれが日本文化なんですかねー。昔変わらぬ形のレンガ色の瓦で家並みを整るヨーロッパを見ると寂しくなります。

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1901 源頼光館土蜘作妖怪図

 以前紹介したように、浮世絵に見られる江戸庶民の反骨精神はなかなかのもので政権の締付けにもめげずに昨今のマスメディアよりも元気に戦っていましたが、こちらもその一例。江戸市民が自由な経済活動で豊かになる一方で、米に依存する幕府の財政は寒冷期(小氷期)による大飢饉もあって厳しくなり、老中水野忠邦は1841年に不人気な贅沢禁止令と緊縮財政の天保の改革を打ち出します。鰻ダメ、女髪結いダメ、浮世絵ダメ、落語ダメ、綺麗な着物ダメなどなど。このあおりを食らって飯の食い上げになり、憤懣やるかたない天才絵師、歌川国芳が能「土蜘蛛」を題材に描いて江戸で大評判になったのが「源頼光公館土蜘作妖怪図」(ミナモトノヨリミツコウのヤカタにツチグモがヨウカイをナス図)です。病気の源頼光と家来の四天王を土蜘蛛が妖怪群を送って攻める絵ですが、江戸の人々はこの絵を、惰眠をむさぼる将軍家慶、悪政をする老中水野忠邦と三人の老中達と、悪令に苦しむ庶民の恨みが髪結いの妖怪、寄席を禁止された噺家の歯の無い(はなし)妖怪、うなぎ屋の妖怪、富くじの妖怪などに化した絵と読み取って、これこそわれらが憤懣を絵にしたものと大人気を博しました。5人の侍が誰々かは着物の家紋や模様で分かるらしいのです。絵師国芳が本当に風刺の意図をもって描いたかどうかは諸説がありますが、国芳も版元も「そんなつもりはありませんでした」と宣言し版元・伊場屋仙三郎は版木を処分して処分を免れました。だが既に巷には大量の絵が出回ったあとで、今では早稲田大学、ボストン美術館、オーストラリア国立図書館など世界中に所蔵されています。実は筆者も持っています。本物の江戸時代のものですよ。拡大された絵は下記で見られます。
http://nla.gov.au/nla.obj-151442970/view

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