ここでは、チリウヒーターの社長、岡本 が、独自の視点で、環境のこと、エコのことはもちろん、身の回りの出来事やニュースを、たまには過激に、綴っています。(※あくまでも個人の感想です※)
昔の家は柱と柱の間に竹と縄で木舞を組み、藁を練り込んだ土壁で荒壁を作り、これに仕上げ塗りをしました。武家屋敷の白壁の塀など得も言われぬ風格があり、白壁町などと地名に残ったりしています。土壁は断熱性が悪く今日の家の壁には適さず、柱に内外から板を張り断熱材を充填する方法に変わったので、昔ながらの塗り壁仕上げはしなくなりました。外壁にはサイディングであれ何であれ何枚もの板を張り継ぎますから、これに塗り壁をすると、板の継ぎ目から塗り壁にクラックが入って見苦しいものになります。模様の無いサイディングでプレーンな外装にしようとしても、目地に線が入ってしまって塗り壁の美しさは出せません。それでもスペインの白壁の家が素敵!と言うこだわりを持った人には、クラックの入らない塗り壁仕上げ法があります。日本では、例えば、ドイツのSto社の塗り壁工法が成功しているようです。この方法は塗材だけでなくその下地材としての断熱板やメッシュと施工方法までセットにして供給され保障されます。下地に使う樹脂断熱材は住宅の付加断熱材として居住性の完全にも大いに寄与します(との能書きですが、壁に通気層を設けたときその外側の断熱は有効と見做さないのが正しい計算なので、付加断熱効果は計算外とすべきです)。これを採用している工務店によれば、クラックが入ったことはなく、お施主の評判も至って良いとのことです。Sto社は単なる住宅用塗料のメーカー言うだけでなく、あらゆる建築外装の美的設計施工のデザインや材料供給を行う会社で多様な色と表面仕上げを使いながら世界の新しい建物に「美」を提供しています。

クラックの無い塗り壁の家
窒素、リン、カリウムは植物の成長に必要な三大栄養素です。19世紀後半から増加する人口のため食糧増産が必要となり、永年海鳥の糞が堆積したグアノ鉱床から採掘された窒素・リン肥料が大量に農地に投入されました。そのグアノは既に枯渇し、代わり第2次大戦後はリンは地下資源からの鉱石として採掘されるようになり、化学肥料用に大量安価に使われています。DNAやRNAの構成要素として植物の花や実の形成に欠かせないなど、リンは肥料の他、生物の代謝に必須元素、人体では体内のリンの80%が骨に使われています。昔の土葬時代の墓地で夜に"人魂"(ひとだま)が出ると言われたのはこの骨のリンのせいです。工業用にもリチウムイオン電池の熱暴走を防ぎ長寿命化に寄与、半導体や太陽光発電セル製造でも欠かせません。増加する需要に対し、今では地下資源のリン鉱石に頼るしかありませんが、増え続ける需要から見ると100年程で枯渇と言われます。埋蔵はモロッコが世界の7割超、産出は中国が4割、モロッコ、米国と続きます。枯渇が見えるとなれば戦略資源になりそうで、資源のない欧州や日本はリン資源リサイクルのための法整備や技術開発に向かっています。下水処理の汚泥、製鉄スラグなどから相当量を回収できるようですが、日本は買えるうちはまあいいや、と実行動が進まないそうです。いろいろな元素が自然に地球上を循環する持続可能な社会から、便利なら地の底まで掘って採りつくす社会へ移行して豊かさを作ってきたのですが、そのツケが回ってきたのです。たかがマッチ棒の先についているだけと思っていたリンが大問題とは。

リン鉱石埋蔵量2018 億トン 笹川平和財団
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住宅の外壁にタイルを貼れば高額ですが汚れにくく、洗えば綺麗になるのが利点です。コンクリート住宅やビルなら表面に直接タイルを貼りますが、木造住宅では以前は外壁に木ズリ下地を張り、直接あるいはラス下地を張ってから左官さんがモルタルを塗って仕上げをする方法が普通でした。そのまま塗装仕上げをしても良いし、より高級にタイルを貼って綺麗・豪華に仕上げても良いのですが、この方法は壁内部の断熱の改修や外装改修ガやりづらい欠点があります。今日では、乾式工法といって、左官仕事を省いてタイル仕上げをする方法が一般的です。一つは、通常の住宅同様に窯業系サイディングを張り、これにタイルを接着剤で張る方法で、接着剤はやや柔軟性があるので台風や地震で家が揺れてもタイルが割れたり剥がれたりし難いいものです。もう一つの方法は、専用のタイル用の下地を施工し、これにタイルを接着ではなく指定された方法で引っ掛けて固定する方法です。タイルの目地の補修も不要になっています。これらの乾式工法では外壁層の裏側に通気層を設け、室内の湿気と共に万一侵入した雨水や水蒸気を排出できるようにしておくことが肝要です。ビルの外壁もそうですが、硬い壁には意外とクラックが生じてこれが雨漏れを起こすと、どこを水が伝っているのか分からなく大変に困った事態になります。その点、侵入雨水を排出することができる通気層を設けられると後々助かります。

タイルの壁の家 LIXIL
週刊誌もリンゴの皮も捨てられた後は細菌やカビなどに分解されますが、プラスチックは何十年経ってもプラスチック。しかもボロボロと細かく砕け、そのサイズは千分の1㎜以下のナノプラスチックになっても、何十年も合成樹脂であり続け、海を漂い室内のほこりとして漂います。プランクトンの体にも入っているので魚の内臓にも入ります。イワシなど内臓も食べる事は多いし、当然人間の体にも入ります。内臓を食べなければいい?では貝は?欧州のホタテ貝では腎臓、筋肉など全身に認められています。プラスチックの原料は何千種の原料が使われ、中には環境ホルモンとして有名なフタル酸エステルもあり、これらが溶出して害を及ぼす危険性は以前から指摘されています。人体内に入ったナノプラスチックの調査の一つがこれ。動脈壁にコレステロール、細胞老廃物などが蓄積しプラークという塊ができ血管が狭められるアテローム動脈硬化により、血流が阻害され脳卒中や心筋梗塞の原因になる事は周知です。英国で頸動脈から手術で除去した304人の内多くにプラークからプラスチックを発見、その人たちはその後3年に脳卒中や心臓病による死亡の危険が、なかった人達の4.5で、有害性の証拠となりした。ナノプラを海で溜め込んだ貝を食べる時、食事中の呼吸で貝からより多量のナノプラが人体に入るそうで、屋内のホコリ吸引も大問題です。オゾンやイオン発生のない単純なHEPAフィルター付き空気清浄機が必要かも知れません。

動脈のプラークにプラスチックが
木造・土壁の家の外装に波トタンを張ることが古くから行われ、どちらかと言えば古くて安っぽい家のイメージでしたが、最近は基板が殆ど性能の良いガルバリウム鋼板になり、意匠にも木材風やタイル風と趣向を凝らしています。0.3、0.4㎜の薄い鉄板なのでこれだけでは防火の基準を満たせませんが、壁の下地に所定の耐火材を張れば大丈夫ですし防火の認定を取得した製品もあります。住宅を建築する場所にそれぞれ防火の基準が設定されているので、その場所にどんな製品やどんな施工が必要なのかを建築業者さんに確認してもらうことが必要です。ペコペコなので発泡ウレタン樹脂の基材を張り付けたものもいろいろありますが、この発泡ウレタンを断熱材と考えないのが正しい。通常、木造住宅では通気工法といってサイディングの裏側には隙間を空けて湿気を抜き、侵入雨水を排出しますが、正規の計算では通気層の外側の断熱効果は参入しません。断熱は基本的な断熱施工で確保しましょう。近年、住宅用として使われるのが「角波スパンドレル」で、図のような断面です。サイディングを止める釘の頭に雨水がかかれば僅かとはいえ浸み込んで永い間に木材を腐らせる原因になりますが、これは壁に固定する釘の頭が隠れる構造になっています。ただその構造ゆえに一枚の幅が狭くやや施工費も高くなりますが、それだけの効果はあります。現代風な住宅の外装としても使われています。値段は窯業系サイディングとほぼ同等です。

角波スパンドレル外装の家
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世界のプラスチック生産が3億トンを超え生活の隅々まで浸み込んでいるなか、2023年には海洋に250万トンの微細ごみが漂います。これは2005年の10倍。マイクロプラスチックと呼ばれる5㎜以下の破片、さらに微小なナノプラスチックと呼ばれる千分の1㎜から百万分の1㎜のもので、もはや捕えることはできないし木や紙のように腐朽分解されず消滅もせず永遠に漂います。当然プランクトンや魚の体内に入り、それを食する人間の体内にも入ります。ちくわや蒲鉾にも、食肉や鶏肉にも入っています。この微小プラスチックが人間の肝臓や腎臓はもとより、更に高濃度で脳に蓄積されていることが分かりました。2016年と24年の52人の遺体の調査ではその8年間で脳内プラごみは社会のプラスチック使用増を反映し50%増になっていた。肝臓や腎臓と比べ、脳には7~30倍が溜まっていたそうです。更に認知症だった12人では他の人たちと比べ3~5倍多かった。だから認知症になったわけではなく、侵入した微細プラがどんな害を及ぼすかはまだこれからの調査です。海だけでなく、家の中も衣料などの化学繊維(プラスチック)の微小プラスチックのホコリが漂い、呼吸にのって吸い込まれます。プラスチック生産規制の国際会議は産油国などの猛反対で成果を出せませんが、いつまでもこんな危険を続けて良い訳はありません。地球の生物滅亡を防止するために生物分解性材料の開発と移行が急がれます。

脳の血管 ナショナルジオグラフィックス
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トタン屋根といえば安っぽい小屋の代名詞みたいで、夏は暑く冬は寒く、雨漏りも起きやすいイメージです。ところが近年の金属屋根は以前に述べたように亜鉛をメッキしたトタンではなく耐久性に優れたガルバリウム鋼板に塗装をしたもので性能がずいぶん上がっています。それでも薄い鉄板に変わりはありません。夏の日に照らされれば熱くなります。その為、夏に家が暑くあるいは寒くなるのでは、という心配も。過去には、焼き物で作った分厚い瓦と金属葺きの屋根では暑さ、寒さが全然違う、と言われた時代もありました。ですが技術的には、それは間違いです。天井または屋根に断熱材が十分施工してあれば屋根材が暑くなろうが凍結しようが家の中の温度には殆ど関係ありません。外気の状態に関係なく快適室温を維持できるようにするのが断熱材の仕事です。ただし、屋根材の裏に断熱材を張ったようないい加減な断熱ではダメです。耐食性に優れたガルバリウム鋼板が一般的に使われるようになった今、薄い金属板でできた屋根材は十分に選択肢に入ります。さらに利点は一坪当り150kg以上の瓦と違い、3kg程度と極めて軽量です。金属屋根の葺き方には流れ勾配方向に長い屋根材を縦に雨漏りしないように連結する縦葺きと水平方向に長い屋根材を下から上へ瓦のように重ねながら葺く横葺きがあります。水溜まりが出来るような緩勾配や煙突のそば、線路のそば、海岸近くなど耐久性に問題が出る施工をしなければ40年を超えて使えます。

金属横葺き屋根
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コラーゲンは体の線維芽細胞がビタミンCや亜鉛に手伝わせてアミノ酸を結び合わせて作るアミノ酸の鎖3本が撚り合された強靭なたんぱく質で、皮膚、靭帯、骨、血管や腸の内壁などを構成し、人体のたんぱく質の30%を占め、体の組織の支えとなって内臓を守り、皮膚に弾力を与えます。ところが加齢とともに、また加齢以外にも喫煙や飲酒や紫外線などの影響を受けて、その生産量は減少し消費も早まり、次第に減少します。その結果、皮膚や関節やその他の部分の老化防止に効くという宣伝文句が世の中に溢れ、米国では2021年だけでコラーゲンサプリに2,750億円が使われたそうですが、その効果に医科学的根拠はありません。皮膚に注入して一時的に張りを与えることができるようですが、やがて体内でアミノ酸に分解されます。サプリを飲むことで肌の張りやうるおい、しわの改善効果を示す学術的根拠はありません。魚の骨を食べると骨が丈夫になり、目を食べると目が良くなり、レバーを食べると肝臓が良くなり、コラーゲンを食べればコラーゲンとして働くとかそんな単純なものではありません。消化されアミノ酸になるだけですから、肉、魚や豚骨スープなど原材料を確保し、人体のコラーゲン製造の補助材になるビタミンC、銅、亜鉛やプロリン、グリシンなどのアミノ酸の材料を摂取して自身がコラーゲンを製造するのをお手伝いするのが正当です。

コラーゲンサプリ
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外壁も含め屋外用の金属に、安価で強いのが鉄ですが、錆びるのが欠点。そこで鉄を錆びにくくする方法が考案されました。鉄は大気中の酸素で酸化し「錆び」ます、一般的な環境下では二三酸化鉄と呼ばれる赤錆になりボロボロになります。そこで鉄板の表面を錫や亜鉛の膜で覆う防錆術が一般化し、錫で覆えばブリキ、亜鉛ならトタンと呼ばれ、街にはブリキ屋さんがあって雨樋など作っていましたし波トタンは外壁によく使われました。亜鉛と鉄が密着していると電気的な作用で亜鉛の方が優先的に酸化し鉄が錆びずに済むので鉄の防錆になります。ただ薄い亜鉛の膜なのでこれが破れたりすればそこから鉄錆びが始まるのでボロボロになった波トタン板などよく見られました。こってり亜鉛を被せれば強力なので、今でも高圧鉄塔などは鋼鉄製の部品を巨大な溶けた亜鉛のプールにドボンとつけて錆止めします。ただ外壁に張るような薄い鉄板を体裁よく作るには亜鉛がこてこてにこびりついたものでは良くありません。さりとて薄く付けたのでは効果も落ちます。そこで1972年にアルミニウム・亜鉛・ケイ素の合金を被覆するガルバリウム鋼板が発明され、見た目も良いうえに性能が亜鉛被覆の良く一般地では25年の耐久力なので瞬く間にこれに置き換わり、今日屋根材、外壁材は塗装してあるものも下地はみんなガルバリウム鋼板になり耐久性が著しく向上しました。鉄板系の外装材の耐久性はとても良くなりました。

見たことあるでしょう 錆びたトタン板の壁
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スイスのビジネススクールIMDが毎年発表する世界競争力ランキングで1989―92年連続世界一位だった日本が24年には38位に落ちたと、一橋大名誉教授野口由紀夫悠紀雄氏が警告しています。アジアで日本より下はインド、フィリピン、モンゴルだけ。「経済パフォーマンス」、「インフラストラクチャー」、「政府の効率性」、「ビジネスの効率性」の4要因を336の指標で評価しており、先の2要因はそこそこだが後の2つが特に悪いとのこと。IMDは世界人材ランキングも出しており、シンガポールが世界8位、香港16位、台湾20位、マレーシア33位、韓国34位に対し日本は43位です。日本人は優秀だった筈なのに。これには3分野があり、1は教育への公的支出、教師の数など「人材投資と開発」(第36位)、2は生活費、頭脳流出、生活の質など「魅力」(23位)、3は労働力の成長率、専門家、金融の技術、語学能力、大学教育、など、国際的経験、シニアマネージャーの能力(58位)等で、特に「国際的な経験」(64位)、「シニアマネージャーの能力」(62位)、「語学の能力」(60位)で「国際的な経験」に至っては世界最低。6年も英語を学んで会話もできないのは文部省の欠陥か、それとも鎖国政策の成功でしょうか。海外で高齢者の団体旅行は見かけますが若者が混ざっているのは日本人だけです。人口が2/3しかない韓国の留学生数は日本の4倍。こうした内向き志向が、世界の流れの変化への遅れに繋がってきた可能性を野口先生が指摘するのはもっともな話です。

スイスの国際ビジメススクール IMD
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殆どの人の顔に8本脚の生き物が何千匹も住み着いています。顔ダニと呼ばれ、これには2種類あることが分かっています。一つはニキビダニと呼ばれ皮膚の表面に近い毛包に住んでいて、身長が0.3~0.4㎜ほど、住居である毛包に合わせて細長い形です。名前はニキビですがニキビの原因ではありません。もう一つのコニキビダニは皮脂腺に住んでいるので身長は0.15~0.2㎜と短身です。潜り込んでいる毛穴で死んだ皮膚細胞や皮脂を食べて一生を過ごしますし排泄もします。寿命2週間程なので繁殖しますが、光は嫌いなので人が寝ている間に穴から這い出して顔の上で性行為をしています。近年に至るまで寄生虫や病原かと思われていましたが近年の研究ではむしろ毛穴の中の有害物や老廃物を食べてくれる共生のような形態と考えられています。捕獲してやろうと思ったら、一番有効な方法は以下の通り。顕微鏡用のスライドガラスに瞬間接着剤をたっぷり塗り、乾かないうちにこれを顔に張り付けて少し待ってから剥がす、と言うやり方をやると毛穴の中のダニたちがくっ付いて出て来ます。でも採取しても極小なので顕微鏡がないと見えません。ネットで「顔ダニ」と検索すると、美容外科や皮膚科の宣伝が続々出て来て顔ダニ殲滅を宣伝しますが、ほんとに殲滅できるか疑問だし、まあ焦らずに、最近の研究結果のように、大腸に住む菌類と同様に微小な共生生物が老廃物を食べてくれると考えるのが良さそうです。

顔ダニの顕微鏡写真 The Guardian 紙
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家の外装はいろいろあり、それぞれが外観イメージを作ります。最も一般的なのは「セメント系(窯業系)サイディング」で、繊維質、混和材、混合原料木などをセメントで練りこんで固めた板で、カチカチのコンクリート状ではなくややしなやかさもあります。金型に流し込んで固めるし、着色も自在なので表面の模様や色合いは各種各様で、タイルやレンガ壁、石積壁を模したものの他、塗り壁(左官さんがコテで塗り仕上げる壁)調、木目柄のもの、金属系サイディングを模したもの、ツルツルピカピカとか、お好み次第なので他人任せではなく自分で選んでみたいものです。耐火性に優れているので防火地域などでも使えます。板状のものを張るので必ず継ぎ目が出来、これを目地といいます。特に塗り壁調では目地がくっきり見えます。長く使うので10年以内位に塗装をし直すのが良く、その時併せて継ぎ目のコーキングをやり直すと良いでしょう。家は風で揺すられますからグラグラ動きます。揺れによって目地から雨水が侵入することを考慮しておかなくてはなりません。そこで、断熱が済んで外壁を張る前に透湿防水シートをバケツで水を掛けても良いくらいきちんと張り、シートの外に胴縁材を打って空隙を明けてサイディングを張ります。これを通気工法と言い、冬に家の中で発生した水蒸気を排除する役にもなります。サイディングの目地から雨水が侵入してもこの隙間を流れ落ちるので必須の工法です。最も一般的ではあるものの、タイル調とか木材調とかいかにも「模造品」という点が個人的には好みではありません。


木材調とタイル調の窯業サイディング
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国立人口問題研究所の推計では、2020年の日本人口1億26百万は2056年に一億を切り、2070年には87百万人とあります。50年間で人口が3割減、カナダ全人口分の消える計算です。日本は経済大国だと思っている人も多いようですが、指標であるGDPは人口、特に勤労人口に大きく左右されます。出生率が落ちているので人口減とは言っても勤労人口が減り、高齢者率が増えます。安心して子供が持てるよう社会の仕組みも習慣も格差もガラッと変えないと子供を産んだら負担がひど過ぎるでは人口減は止まりません。更に一人当たりのGDPが重要で、これは技術革新力や国際競争力、所得水準を表します。この「一人当たり」は1990年代から2000年迄は世界1,2を競っていましたが、その後下降し2023年は34位です。2023年にドイツのGDPは日本を抜き世界3位になりましたが、ドイツの人口は日本の2/3、即ち日本の一人当たりのGDPはドイツの2/3以下に落ちたのです。諸国が経済発展をし、給料を増やしていたここ30年、日本の給与は横這い、日本はIT革命のような世界の激変に遅れたのでしょう。(人口の急減)x(一人当たりのGDP降下)によりGDPは今後下降し、経済大国は過去の幻になります。 大学は猛勉をさせ(自省)、低金利・円安で楽に儲けてきた産業は必死の革新により「一人当たりのGDP」を上げないと、東南海地震でもあれば財政に行き詰まり中国の属国になるとの元ゴールドマン・サックスのアナリスト デヴィッド・アトキンスの警告にも耳を傾けましょう。

日本だけ30年賃金が増えなかった。(朝日新聞)
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農家の収入はkgで決まるため生産量を上げなくてはなりません。そこでNHKの園芸番組もそうですが化成肥料が多用されます。化成肥料は水に溶けて植物が直ちに吸収できるので即効で育ち穀物も収量が増します。油粕や魚粉や畜糞などでつくる有機肥料の場合、植物の根には歯がないので食べられません。一旦土中の小生物やミミズが食べたり微生物たちが分解しないと根に吸収されないので、遠回りをして植物に届きます。利きは遅く化成肥料ほど植物は大きくなりません。例えば化成肥料によるナスの木は身長より大きいのですが、有機肥料のナスはせいぜい胸まで。ところがその遠回りの過程で根と微生物群との間で複雑なやり取りが行われ、例えばカビの仲間の「菌根菌」群は植物の根と共生関係をつくり、リン肥料のように植物が手に入れにくい栄養素を供給する代わりに植物から糖分などを貰います。こうした複雑な共生関係からできた野菜は食べると市販品とは全く味が違い、香りも味も自己主張します。虫に嫌われる成分を保有し、これが「おいしさや香り」になり、スーパーの野菜とでは全く別物の美味しい野菜になり、野菜嫌いの子供が喜んで食べたりします。栄養面でも大差が出て、世界的に収量を上げようと化学肥料が幅を利かせたために小麦のタンパク質が減少し、特にビタミンB2では大差ありと言います。自家菜園は普通の人には食べることができない美味しい野菜と言う、得難いものを得られる、これが家庭菜園を持つ人の贅沢な特権で、化成肥料で育てたスーパーの野菜とは栄養価は全然違います。

土の中の生物群の例 菌根菌(青)の働き 信州大学
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もし戸建住宅にお住まいだったら、借地だったとしても土地があります。家の周りの土地の使い方は、ただ雑草が生える邪魔な地面から、庭石を配置し苔や形の良い松の木などを配置した日本庭園や、芝生を植えてバーベキューガーデンであったりいろいろあります。雑草が嫌だとコンクリートを流してしまうこともあります。市街地の狭小地では無理やり自転車を置くのが精いっぱいの場合もあるし、ゴルフの練習用の囲いを置ける場合もあります。ここでは、地方都市などでいくらか余裕のある場合についてのことですが、家庭菜園をお勧めしてみようと思います。菜園の大きさは最小1mx1mでも50cmx2m でも良いです。この程度の広さでも新鮮な野菜が採れます。半日以上は直射日光が当たる場所が良いでしょう。オクラ、ミニではない大きいトマト、キュウリ、冬野菜ならブロッコリー、白菜、大根、小松菜、レタスなどどれも簡単に栽培できますし、何といっても自宅の菜園で採れた新鮮野菜は金銭でははかれない値打ちがあります。ここで、どうしても必要な「農作業」があります。菜園にする部分の土を植物が根を伸ばすことが出来るよう備中鍬で掘り返して柔らかくし、ここに日々の生ごみを埋めます。林檎の芯も魚の骨、食べ残しもすべて、更に雑草も落ち葉も埋めて土中のバクテリアの餌にします。鶏などの骨、貝殻、プラスチック類はいけません。毎日埋めているとそのうちミミズが手伝いに来てくれます。こうして宇宙で地球にしか存在しない「土」ができます。次回はなぜこの「土」が貴重なのかを解説します。

僅かな地面でも野菜が出来る
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炭水化物、タンパク質、脂質が3大栄養素で、これらのバランスを旨く採ることが、健康に大切とは昔から言われています。全食事で日本人のタンパク質摂取比率はカロリー換算で13.8%ですが、早稲田大学での研究では日本人はもっと魚・肉・豆類などでタンパク質を多く採るのが良さそうだと分かりました。実験では、人間ではなく、若いマウスと中年マウスにタンパク質比率が5%、15%、25%、35%、45%の餌を与え続けました。15%が日本人のタンパク質摂取に近い量です。食事の量と体重との関係を見ると、タンパク質5%群は15%群より食べる量は増えたが体重は減少、45%群は食べる量は減ったのに体重は変わりませんでした。必要タンパク量を維持するために、15%群は多食に走らざるを得なかったようです。肝臓を見ると、5%群の肝臓は中性脂肪やコレステロールが多く、脂肪の滴も見られ軽度の脂肪肝でしたが、35%群の中性脂肪量は15%群より少なかった。血糖値を比べると、35%群は15%群より低く、45%群は15%群と差が無かった。少ないタンパク質摂取を穀物などから補うための多食が肝臓や血糖値に悪影響を及ぼしていると言えます。アフリカなどの貧しい国の多くがタンパク質を穀物に依存しているのと同類かも。肝臓の中性脂肪や血糖値から見て25~35%の食事が健康的と言えそうです。霜降り牛肉などは財布に悪いけれど魚鶏卵大豆など採り易いものでもっとタンパク質を採りましょう。

安価で美味しいイワシ
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おなか周りに脂肪が付き体重が増える、スリムな体形でいたいとなると敵は炭水化物で、ご飯や麺類を抑えなくてはいけません。血糖値も怖い。かくして炭水化物は悪者ですが、「難消化性でんぷん」は体重を管理し、特定の病気の予防に役立つ炭水化物のです。肥満の人が難消化性でんぷんを8週間摂取した結果、腸内微生物バランスが良くなり、インスリンの効きを改善し、脂肪の吸収を抑えて体重減少に至ったという学術誌の報告もあります。難消化性でんぷんが体にいい理由は、胃・小腸で分解できず通過し大腸に達しここでビフィズス菌など腸内細菌の餌になって発酵されることです。そこで出来る酪酸などが血糖の調整や、コレステロール値、免疫機能に良い影響を生みます。普通のでんぷんの6割しかカロリーがないので減量には好都合です。近年「レジスタントスターチ」などと横文字の名前の商品が出ていますが慌てる必要はありません。難消化性でんぷんは全粒粉、玄米、豆類に含まれますが、炊いて冷ましたポテトや米にも含まれ、炊きたての白米に比べ、冷ました白米では2倍、冷蔵後再加熱した白米は2.5倍も含み、且つ血糖値上昇も緩いとか。毎食、炊き立てご飯ではない方が良いとなれば、忙しいなかで楽で良いですね。妻は、チンして熱くすればβ化したでんぷんがαに戻るのでダメだと言い張りますが、2015年に学術誌に出た研究には「再加熱」とちゃんと明記してあります。ポテトサラダなどもお勧めです。

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風邪をひいて鼻づまりになると一般的に飲む市販薬にフェニレフリンと言う成分が永年調合されてきました。戦前から使われている鼻詰まりの改善薬ですが、米食品医薬品局(FDA)の委員会が2023年秋、これが「飲み薬としては効果がない」と結論付けました。07年に鼻詰まりの患者に経口と偽薬とを飲ませたところ効果の差が無かったとの論文が出され、その後も同様に鼻詰まりの改善には効果がないとの幾多の報告が近年まで出ていました。古くから使われてきたので新しい審査で篩にかけられずに来たようですが、口から摂取すると血流に入った時には1%しか効かなくなるとのこと。今後は風邪薬から消えていくのでしょう。ただこれは経口の場合で、スプレーや静脈注射などではよく効きます。鼻粘膜血管を収縮させるフェニレフリンが入った鼻腔スプレーの即効は素晴らしく、就眠時に鼻詰まりする私も使っていましたが、長期間使い続けるべきではない、長く続けると鼻の粘膜を傷めるとの専門家の警告と、どのみち朝まで効果持続しないので止めました。止められる人は良いが、上半身起こしたまましか眠れないとか、幼児期から口呼吸しかできないとか重症の人は本当に大変です。鼻粘膜をレーザーで焼切る方法は苦痛が大きく1年程で元に戻るので良くない。知人に良い鼻詰まりの専門医を見つけて助かった人がいますが、アマゾンで本「こんなに怖い鼻づまり」からたぐってたどり着いたそうです。

日経メディカル誌
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10月になっても暑さに苦しめられましたが、実は暑さは気温だけでなく日本独特の太平洋から来る湿気が問題です。実際、砂漠地方など乾燥地帯では35℃超でも日陰に入れば涼しく不快ではありません。それなのに天気予報では湿度について何も言わないのが全く気に入りません。湿度何%というのは「相対湿度」で、これは気温が変われば変わります。だから朝と昼では異なった値になるので、今日は何%と言えないのですが「絶対湿度」という表示方法があります。大気は空気と水蒸気の混合体ですが、空気1kgに水蒸気何gが混ざっているかを表すのが「絶対湿度」です。「絶対湿度」は気温と関係なく、一日ほぼ変わりませんが、季節により太平洋から湿った風が来たり、大陸から乾いた風が吹いたりという季節変化で大きく変わります。測ってみたところ名古屋地方の湿気は空気1kgにつき夏は20~22grにもなりますが、冬は4gr程まで下がります。日本のように湿気で不快にされる国で、デジタル時代なのに、数値で情報を出さないのは良くありません。10月に入って気温が大分下がっても暑かったのは絶対湿度が18gr程もあった為です。気象情報には「絶対湿度」を気温と共に言うべきで、この数値を出せば季節の変化とぴったり合致するのが体感できます。これを言わせないようにしている守旧派管理職は引っ込むべし。なお1気圧25℃の空気1kgは1m×1m×約85cmです。チリウヒーターのホームページの下の方「お役立ち情報」から気温と相対湿度と絶対湿度を換算する欄へ行けます。QRコードのサイト下方の5.2.1Wexler…の式で気温と湿度%から絶対湿度が分かります。

5-2-1式に気温と湿度を入れると
絶対湿度が計算されます
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8月8日に宮崎県で起きたM7.1の地震により、大地震への注意を呼びかける臨時情報が出され1週間、NHKは画面警告し、今後30年の大地震の確率を80%と言い続けました。天災に備えを怠らないのは大切ですが、ゆっくり動く地球の動きを1週間や30年で予測なんてあり得ません。特にNHKが言う南海トラフの80%は全国各地の危険度予測と全く異なった基準で出されており、地震学者の殆どが「信頼できない」「水増し」と考えているらしい事が中日新聞記者の調査で判明。小澤記者は22年科学ジャーナリスト賞、翌年菊池寛賞を受賞しました。南海トラフ地震だけが他の地域とは異なった推定根拠で計算され、同じ基準で計算すれば20%辺りになる、それも発表すべきだとの地震学者達の意見は、毎年百億円の予算を受ける防災学者や官僚につぶされたと言います。ここの計算は高知県室津港の地震による隆起とその後の回復沈下から求めるというもの。ところが深堀調査の結果、同港は昔から隆起のたびに海底を掘り下げていたと言う。それでは自然の沈下ではない。とんでもないでっち上げですが、にも関わらずNHKが事実として報道する。私は「じゃあまあそれでいいよ」と正論を貫かなかった地震学者達の保身も罪深いと思いますが、知らんふりして国民に嘘をつくNHKは大戦時の大本営発表と同じです。天災に備えを勧める為なら嘘つきも許されるのか。世界中の学者が言うように地震予知は不可能なのです。「東京新聞 南海トラフ」 で検索すると詳細が分かり、読めば読むほど呆れ返った話であると分かります。

起きた大地震は全部赤塗りの危険地域以外 中日新聞
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秋近い小学校の帰り道、通学路脇の水たまりに(昔の道は凸凹で無舗装)フラフラのカマキリがいて長さ30㎝以上の黒い針金状の虫が尻から出る場面を時々見たものです。寄生虫ハリガネムシが、水中に出るために宿主であるカマキリを操って本当は大嫌いな水に飛び込ませるのです。ハリガネムシは水中で交尾産卵し、孵化した幼生はカゲロウなどの幼虫(水性昆虫)に食べられ、その体内で皮を被ったシストになって休眠します。やがて成虫となったカゲロウ類は陸に飛び出し、これを食べたカマキリやカマドウマ、コオロギなどの体内で奴らは成長します。繁殖時期になると宿主を操って水に飛び込ませます。水に飛び込もうとするカマキリやカマドウマの脳内にはハリガネムシが産生したらしいある種のタンパク質が発見されており、どうやらこれが水嫌いのカマキリなどにあらぬ行動をさせる元らしい。世界のある地域ではこうして入水自殺する多数のカマドウマの飛び込みが多発する3ヵ月の間、当地のアマゴなど渓流魚の栄養源の9割を占めるそうで、自然環境への影響は大きいのです。寄生生物に操られるのは哺乳類も同じで、例えばハイエナの子供はトキソプラズマ原虫に寄生されると普通よりライオンに接近するようになり食われる率が高くなりますが、これはトキソプラズマがネコ科の動物体内で繁殖するためライオンに乗り換える為です。トキソプラズマに寄生されるは人間は多いらしく、そうすると人は操られて事業や恋愛でも冒険的な行動をとり易くなるそうです。身近にそんな人いませんか?

コオロギから出るハリガネムシ
ナショナルジオグラフィック
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座ってばかりが健康に悪いとは言え、一日一万歩と言われるとちょっと。確かに一日一万歩だと心血管疾患の発症が大幅に減ることは分かっていましたが、もっと少ない歩数でも効果的なことが英国で7万人を対象の調査で分かりました。座っている時間が長いほど心血管疾患のリスクと死亡率が高まることが示されていましたので、長時間座っていても沢山歩くとその危険性を打ち消せるかも調査。座っている時間の長短は一日10.5時間が境です。結果座っている時間の長短に関係なく、リスクは減り、一日1万歩までは歩数が多い方がリスクは少ないことが分かりました。同時に一日4千歩でも一万歩の半分ほどの効果だとか。また出来るだけ速足がより効果的。そこから一日千歩増やすのは難しいことではなく、千歩の増加は以後数年にわたりリスクを減らすと判明。私は毎週2回泳いでいる、という人も心配ありません。週末だけ運動の人も、毎日継続している人と基本的に同じ程度の効果だとか。加齢、言い換えれば繁殖終了とともに、意識とは無関係に人の細胞は死のうとします。実際繁殖終了後長く生きているのは人間だけ。川を遡って産卵や射精を済ませたサケもそうだし、交尾を終えたジョロウグモのオスはさっさと雌の餌になって子造りの栄養になります(最近脱走するけしからんオスがいるらしいことが分かった)。もう死のうと思っている細胞に元気を出させるのは運動などの刺激だとか、これを「運動依存性」といいます。

歩く人
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史上最も暑かった夏、と気候変動の脅威は迫るのに一向に本気になる気配がなく、特に日本では大手メディアによる啓蒙が乏しいです。15年のパリ協定で1.5℃の上昇に抑えるべく思い切った行動をとろうと、約束したのに効果が乏しい。一部の気候専門家はこの目標が実感を伴わず良くないので、海面上昇の上限を場所ごとに例えば「東京湾で60センチ以下」とか定めるべきだと言います。気温上昇は魚の分布を変え、海水を膨張させ、地上の氷河や南北極の氷を融かして水位を上昇させます。日本でも東京湾、伊勢湾、大阪湾の満潮時の海面より低いゼロメートル地帯に4百万人が住んでいます。家が流されずとも道路や下水管などが水没すれば恐るべき事態になるのは能登地震を見れば明らかです。世界的に水面上昇の影響は大きく、バングラデシュやオランダなど低地の国には死刑宣告になると国連事務総長も訴えます。広大で関係なさそうなアメリカでも国土の10%しかない沿岸部に人口の4割が住み、ニューヨーク市も千五百年間で最速ペースの海面上昇に見舞われています。日本は毎日湯船につかる習慣により家庭エネルギー消費中お湯の比率が極端に高い。お風呂は大量のエネルギー消費をし家庭のエネルギー消費の1/3に達します。太陽熱の湯沸かしをするべきです。300ℓの湯を6m2の集熱器で温めるクラスの温水器を戸建ての家の半分が採用すれば年にCO2排出を1千万トン削減します。

家庭用太陽熱温水器
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戦後砂糖が手に入りにくかった頃日本では人工甘味料サッカリンが、味にやや嫌みがありながら止む無く使われていました。元々19世紀に生まれ欧米では第一次世界大戦の砂糖不足の中で注目されたのですが、60年代以降豊かになり肥満が問題になると体型を気にする米国女性たちに人気が復活、その後嫌みな後味の無いチクロが引き継ぎます。チクロの発がん性が指摘され市場から姿を消した後登場したのがアステルパームです。アメリカ食品医薬品局FDAは審査の後1974年に食品添加物認可をしましたが、数か月後動物実験で異常が出て認可を取り消します。しかし産業重視のレーガン政権任命のFDA長官が専門家らの意見を覆して再認可し、広く使われることになりました。1983年、ダイエット飲料を狙っていたコカ・コーラ社がこのアステルパームを使いヒット商品に。それでも安全性に関する論争はまだ続いておりWHO傘下の国際がん研究機関は4段階の下から2番目のリスクとしています。ダイエットコーク・ブーム世代が成長しやや離れる傾向はあるものの世界でのアステルパームの売り上げは今も恐るべきものです。実は人口甘味料が人間にはゼロカロリーでも、多様な腸内細菌に影響を及ぼして腸内細菌群のバランスを崩して、糖分解を阻害してかえって血糖値を上げたり、慢性的な腸の炎症や大腸がんにつながることの方が恐ろしいのです。ゼロカロリーだからと化学物質に飛びつく前に、より自然な減糖の方がお勧めです。紅麹サプリの例のように出来るだけ自然のままが良いのではないでしょうか。

千種類、百~千兆個もいる腸内細菌
鹿児島県保健センター
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皮膚は「皮」に過ぎませんが、命を守るためのいろいろな機能を持つ重要な人体の部品です。外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」と層をなしていて、真皮には血管や神経やリンパ管が通り、汗を出す汗腺、毛根や表皮を潤す皮脂腺などもあり、免疫やアレルギー反応に関する機能も備えています。その外側の薄い「表皮」が、私達が日々接している皮膚で一番外の「角質層」その他から成ります。表皮の底では日々新しく細胞が作られ徐々に上昇し最後に角質層になった後、剥がれ落ち、こうして表皮は常に新鮮に保たれます。皮脂腺からは脂が分泌され角質の柔軟性を保ち保護します。人体への手厚い保護システムが働いているのです。ところが綺麗になりたいと毎日お風呂でスポンジと石鹸でごしごし洗うと、折角分泌した脂は除去され角質の保護ができません。風呂上がりにクリームを塗るからといっても自分の体が分泌する脂がベストには違いません。もっと凄いのは「垢すり」で、ゴシゴシやって貰ったらボールほどの垢が取れたというやつで、ただ単に角質を削り取ってしまったという事です。角質層は体を守る鎧の役割ですが、これを削り取るとは恐ろしい行為です。そもそも角質は表面から常に剥がれ落ちるので、垢はたまりません。下着を手洗いすると皮膚の破片がいっぱい落ちているのが分かります。ある学者がお風呂では手でこする程度、石鹸は週一度手に付けて洗う程度が良いと言っていましたがもっともな話です。

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/ より
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喫煙者はずいぶん減少しましたが、諦めたり居直ったりで未だ止められない人も少なく無いようです。日本でも毎年喫煙関連で死亡する人は13万人ですが、禁煙後数時間から数十年までの単位で体に起こる変化を専門家はこう言っています。先ず禁煙数時間で心拍数が減り、非禁煙者の3倍程あった血中の一酸化炭素濃度が数日で正常値に下がります。数週間経つと、肺機能が改善し咳が減ります。そしてより強い運動の負荷にも耐えられるようになり、その影響で、筋力トレーニングや定期的散歩の習慣とかが身につくことが多いと言います。数か月経つと臭覚や味覚が改善したと感じる人も多いようです。禁煙が年単位で続くと心血管系の病気を発症するリスクが大幅に低下します。米国心臓協会最高責任者の心臓専門医は、禁煙期間が延びるほどリスクが低下し、10年続けると心血管系疾患での死亡リスクは63%低下するという研究結果を指摘します。20~30年間禁煙が継続すると喫煙したことのない人と同等レベルになります。肺がんによる死亡は禁煙10年で半減するし、頸部や食道などのガンも同じだとか。禁煙後20~30年するとガン死のリスクが90%低下。実際、私の周囲で肺がんで亡くなった人はみんな喫煙者でした。35歳前に禁煙出来たら喫煙経験のない人と同じ迄リスクが下がります。歳を取ってから禁煙してもその効果は大きいと専門家。何度失敗しても、諦めずにやれば報われます。

普通の人の肺と喫煙者の肺
人 健康・体力づくり事業財団のサイトより
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農家が畑で作り八百屋が売っていた時代の野菜の味を知る者にとって、それらは今日スーパーで買う匂いも嫌みもそして最も大切な味わいのない野菜とは全く別物です。理由は土の微生物が育てる野菜こで今日の農業には化成肥料が多用されます。化成肥料は水に溶けて植物が直ちに吸収できるので即効で育ち作物も収量が増します。油粕や魚粉や畜糞など有機肥料の場合は、植物の根には歯がないので食べられません。一旦土中の小生物やミミズが食べたり微生物たちが分解しないと根に吸収されないので、遠回りをして植物に届きます。利きは遅く化成肥料ほど植物は大きくなりません。例えば化成肥料によるナスの木は身長より大きいのですが、有機肥料のナスはせいぜい胸まで。ところがその遠回りの過程で根と微生物群との間で複雑なやり取りが行われ、例えばカビの仲間の「菌根菌」群は植物の根と共生関係をつくり、リン肥料のように植物が手に入れにくい栄養素を供給する代わりに植物から糖分などを貰います。こうした複雑な共生関係からできた野菜は食べると市販品とは全く味が違い、自己主張します。害虫に嫌われる成分を保有しし、これが「おいしさや香り」になり、トマト、ピーマン、法蓮草、小松菜それぞれ固有の香りが迫ります。スーパーの野菜とでは全く異質の美味しい野菜になり、野菜嫌いの子供が喜んで食べたりします。自家菜園は得難いものを得られる、これが家庭菜園を持つ人の贅沢な特権なのです。

土の中の生物群 https://oita-shizen-kome.com/ より
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戸建住宅と集合住宅の違いは、たとえ借地だったとしても土地があることです。家の周りの土地の使い方は、ただ雑草が生える邪魔な地面から庭石を配置し苔や形の良い松の木などを配置した日本庭園や芝生を植えてバーベキューガーデンであったりいろいろあります。市街地の狭小地では無理やり自転車を置くのが精いっぱいの場合もあるし、ゴルフの練習用の囲いを置ける場合もあります。そこでここでは地方都市などでいくらか余裕のある場合についてのことですが、家庭菜園をお勧めしてみようと思います。菜園の大きさは最小1mx1mでも50cmx2m でも良いです。この程度の広さでも新鮮な野菜が採れます。半日以上は直射日光が当たる場所が良いでしょう。オクラ、ミニではない大きいトマト、キュウリ、冬野菜ならブロッコリー、白菜、大根、小松菜、レタスなどどれも簡単に栽培できますし、何といっても自宅の菜園で採れた新鮮野菜は金銭でははかれない値打ちがあります。ここで、どうしても必要な「農作業」があります。菜園にする部分の土を植物が根を伸ばすことが出来るよう備中鍬で掘り返して柔らかくし、ここに日々の生ごみを埋めます。林檎の芯も魚の骨、食べ残しもすべて、更に雑草も落ち葉も埋めて土中のバクテリアの餌にします。鳥などの骨、貝殻、プラスチック類はいけません。毎日埋めているとそのうちミミズが手伝いに来てくれます。こうして宇宙で地球にしか存在しない「土」ができます。次回はなぜこの「土」が貴重なのかを解説します。

ピーマンなどは簡単に出来る
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日本人の死亡原因の最多はガンで4人に一人がガン死、胃ガンは最多ではないですが上位です。ピロリ菌感染していると胃ガンになるリスクが高いという話は知られていますが、国際研究グループの発表ではもう一つ、遺伝によってリスクが高くなるということもあるとか。遺伝と言われては親を怨むわけにもいかず手も足も出ません。ガンは細菌病ではなく、遺伝子の暴走のようなもので、体の中で勝手に細胞が大増殖してしまうものですから基本的に遺伝子が関わります。人の遺伝子は常に喫煙、飲酒を含むいろいろな要因で損傷を受けそれが蓄積するとガンに繋がります。ただ、そこは上手くできていて細胞には傷ついた遺伝子を修復する「相同組み換え修復」という機能が備わっており、普通は事なきを得ています。ところが、ピロリ菌の持つある種のタンパク質がこの修復機能を壊してしまうため、リスク要因とされるのです。そこで国際研究グループが遺伝とピロリ菌の相互関係を調べて、胃ガンに関係する遺伝子9種類とそのうち修復に関わる遺伝子4種類が分かっているので、これらの遺伝子の変異有無とピロリ菌の有無をガン患者も含む数万人について調べた結果を発表しました。遺伝子変異、ピロリ菌共に無い人に較べ、遺伝子変異をもつ人は1.7倍、遺伝子変異なし、ピロリ菌有りの人は約5.8倍、遺伝子変異、ピロリ菌共に有りの人は22.5倍の胃ガンリスクがあることが分かりました。ところで私のかかりつけ医は鼻からの胃カメラが上手で全く苦痛がありません。紹介しても良いよ。

総社市医療法人革斉会サイトより
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生まれたての動物は親が餌を採って帰るのを待つ間に体が冷えると危険です。人にもその歴史が残っていて、新生児は首、肩の辺りに燃やし易い脂肪を持っており燃えてエネルギーになって体温を維持して生き残れるようになっています。これが褐色脂肪で、成長と共にほぼ消滅と考えられていましたが近年の研究では減少するが相当量残っていて寒さによる「震え」により分泌されるあるホルモンで活性化されるらしい。代謝が活発になり、これを多く持つ人は肥満、糖尿病などになり難く長寿にも関係するらしい。ならば褐色脂肪を増やせないか。そこで学者たちは残った褐色脂肪を活性化するとか、高齢者にはほとんど残っていないので白色脂肪をips細胞を使って褐色化させて移植しようとか色々試みているようです。いつか成功すれば肥満、糖尿病、老化などに有効でしょう。一方で、おなか廻り、内臓や皮下にどんどん溜まって困るのは白色脂肪ですが、これは有用な働きをせず、燃え難くてエネルギーにもならず、肥満の原因です。よくある脂肪を燃焼させる機械や薬や芸能人が1ヶ月でスリムになったなどというCMを信じるのは勝手ですが、それほど簡単な問題ではなさそうです。ただ確実なことは一つ。活動による消費を上回る量の、過度の澱粉や、甘いもの、脂肪分の多いものなど魅力的なものを食べないこと、または食べたものを使い切る運動をすることです。消費されなかったものは殆ど燃えない白色脂肪になって蓄積します。

肥満女性のMRT画像。白い部分はみな白色脂肪
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24年9月にシンガポールに旅行しましたが、中部国際空港で愕然としました。出発ロビーの売店にはシャッター、国際線駐機場にはポツンと1機、乗客は大半が外国人。以前仕事で来ていたシンガポールや香港では、え!これがこんなに高い?と仰天。これには単純な一時的円安では済ませられない問題があります。5年前と較べ、シンガポールドルは25%、香港ドル、米ドルは30%、ユーロは25%も値上がり、日本の価値がそれ程低下していると世界が評価しているのです。2010年にビッグマックが日本では$3.9、米英では約$3.7と日本の方が高い、それが2021年には日本$3.6、米国$5.7、韓国$4.0、23年の日本では$3.1、諸国の支払力が上がる一方で日本はどんどん下がっています。お家芸だった半導体でも技術的に取り残され、台湾のメーカーに日本に工場を作って下さいとお願いする始末。輸出力を誇っていたとき更に技術革新と生産性向上をしなくてはならなかったとき日本はアベノミクスで円安と低賃金に走った結果が今日の姿だと説く野口悠紀雄一橋大名誉教授の見解に私は納得します。toyokeizai.net/articles/-/458676 外国へ行かなければ問題ないか?今日、私たちの暮らしは輸入に頼っています。石油、ガス、鉄鉱石、穀物、化学製品、半導体。野菜や牛乳は国産?でも肥料・飼料は輸入です。これらすべてが20~40%値上がりするのですから当然生活は苦しくなります。賃金が40%上がれば良いのですが。預金しておいた退職金も年金も保険金もひたすら目減りする一方です。23年のGDPがドイツに抜かれて4位に低下とメディアが騒ぎましたが、人口が日本の3分の2しかないドイツより低いということは一人当たりのGDPは遥かに低いという事です。政治は他人事ではありません。

朝日新聞デジタル版 橙色は筆者が追記
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栃木県那須塩原の田舎で小さな村のような学校法人アジア学院が50周年を迎えました。途上国の農村などから若者を招いて農村指導者を育成する活動をしており、今年はネパール、シエラレオーネ、カメルーン、エクアドルなど14カ国から27人の学生と3人の研究科生とが来ています。それぞれが帰国後地元の生活改善の指導をするので最新型機械農業は意味がありません。学生は学院の有機農場で農作業に従事し、小規模農家用の機械や道具を使って作物、野菜、畜産物を生産します。私が子供時代に見た、籾殻と玄米を手回しの風で吹き分ける唐箕と呼ぶ木製装置を久しぶりに見たのもここでした。バナナの幹や果実を発酵させて豚や鶏の飼料にしたり、魚からアミノ酸を作ったり、日本に昔から伝わる農業手法で籾殻を炭にしたり、米糠などを利用して有機農業に不可欠な発酵肥料を作るなど土や人や環境に優しい農業技術を試したり実習しています。学生は農学、社会学などの書籍のある図書室やパソコン室なども自由に利用できます。私が関係したのは東北地震と原発事故で、建物が壊れ土地が汚染された後に、ドイツの団体が再建資金を寄付してくれる条件に弊社の太陽熱暖房システムを認めて貰った時からです。国の補助金は無く施設に世界から建設寄付は貰えたが運営費用は自前でという厳しい条件下で世界に認められる立派な活動をしています。ari.ac.jp/ サイトから幾らかでもご支援下さい。結構面白いのが scrapbox.io/ARI-Grad-Knowledge-Base/ google翻訳でどうぞ

民族衣装のアジア学院23年の新入学生たち
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